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定番ビデオ編集ソフトにパーソナルエディションが登場!
Adobe Premiere LE 日本語版
アドビシステムズ
オープンプライス(アドビストア価格 9800円)
03-5350-0407
http://www.adobe.co.jp/
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アスキー PC Explorer 2002年4月号 2002年3月28日
ビデオ編集ソフトの定番「Adobe Premiere」の最新エンジンを採用した個人向けのビデオ編集ソフト「Adobe Premiere LE 日本語版」が登場した。Premiereの柔軟かつ強力な機能を数多く継承しつつ、1万円を下回る意欲的な価格を実現している。
低価格ビデオ編集ソフトの決定版
アドビシステムズの「Adobe Premiere LE」は、ビデオキャプチャからビデオ機器への出力(書き戻し)までフルサポートする統合型のデジタルビデオ編集ツール。プロユーザーやハイアマチュアをターゲットとする同社の「Adobe Premiere 6.0」から一部の機能を削除した「Limited Edition」(限定版)で、ビデオ編集に興味がある個人ユーザーをターゲットとしている。限定版とはいえエンジンにはPremiere 6.0と共通のモジュールを採用し、ユーザーインターフェイスや基本機能もPremiere 6.0そのもの。強力なデジタルビデオツールとして期待できる内容となっている。ここではLEの概要とともに、フルバージョンとの違いについて紹介していこう。
Premire(およびLE)は、「タイムライン」と呼ばれる時間の流れを示すスケールにビデオクリップを配置していくことでビデオタイトルの作成を行うタイプのビデオ編集ツールだ。ユーザーインターフェイスは、このタイムラインのほかに、プロジェクトで使用するビデオ・オーディオクリップを管理する「プロジェクト」ウィンドウをはじめ、ソースや編集中のビデオタイトルの映像を表示する「モニタ」、作成しているビデオタイトルの全体的な長さを確認できる「ナビゲータ」、およびツールパレットなどから構成されている。タイムライン上にビデオやオーディオを配置するためのトラックはビデオ・オーディオともに最大99トラックまで追加可能で、扱える映像の時間的長さは1つのプロジェクトにつき最長3時間。この仕様はPremiere LEでもまったく同じで、個人向けとしてはむしろオーバースペックと思えるほどの強力なものになっている。
LEでできる映像処理は、DVカムコーダなどからのビデオキャプチャとキャプチャした映像から前後の不要な部分を除くトリミング、ビデオの連結、タイトルやイメージのスーパーインポーズ(重ね合わせ)、オーディオのミキシング、そしてファイルもしくはビデオ機器への出力(キャプチャとビデオ機器への出力には、別途DirectShow対応のキャプチャカードなどが必要)といったところ。ビデオの連結は単純に接続する方法のほか、トランジションエフェクトをかけることも可能だ。LEで使用できるトランジションエフェクトは、「クロスディゾルブ」「ワイプ」など全15種類。Premiere(75種類)よりもかなり少ないが、一般的に用いられるエフェクトは一通りあるので不便はない。また、スーパーインポーズではある映像の上に別の映像を単純に重ね合わせるだけでなく、映像やイメージの一部に透明な部分(キー)を指定することも可能だ。使用できるキーは、特定の色を透過扱いにする「クロマ」、作成したアルファチャンネルに従って透過する「アルファチャンネル」など14種類。スーパーインポーズトラックでは配置したビデオクリップに個別の透過率を指定できるので、それらを利用した重ね合わせも可能だ。
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図3 「透明度」ウィンドウでは、スーパーインポーズのキーに関する設定などが行える。 |
LEではこのほかにも、ビデオクリップのスピードのコントロール、ビデオクリップの大きさや角度、奥行き、位置を調整する「モーション」など、ビデオ編集に関する強力な機能を搭載している。スローモーションやピクチャーインピクチャー(映像の中に別の映像を子画面として表示させる)などの凝った表現も、簡単に実現できるようになっている。
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図5 LE内蔵のタイトル作成ツール。テキストや簡単な図形を描画できるツールで、ロール/クロールにも対応し、映画などのエンディングなどでスタッフの名前が流れていくエンドロールの作成も可能だ。 |
LEで入出力できるビデオファイルフォーマットはAVIとQuickTimeのみで、動画以外では静止画はGIF/BMP/PCX/Photoshop PSD/Illustrator AI EPSの5種類、オーディオはAIF/WAVとなっている。MP3のインポートやMPEG1/2、ストリーミングフォーマットの入出力に対応していないのは残念なところだ。一方、ビデオ機器との連携については、標準でDV機器に対応。OHCI準拠のIEEE1394インターフェイス経由で接続したDV機器間でDVデータを相互にやりとりできるようになっている。すなわち、DV機器をPC上でコントロールしながらビデオキャプチャできるのはもちろん、編集中の映像をDV機器に接続したTVモニタでリアルタイムに確認することも可能というわけだ。また、VTR出力時には映像に変更の生じた部分のレンダリングだけで出力できる。DV機器を持つ人には大変うれしいポイントである。ただし、残念ながらバッチキャプチャには対応していない。バッチキャプチャは個人でも多くのユーザーが求める機能のひとつだけに、次の機会にはぜひとも対応を望みたい。
プラグインを使って
機能強化が可能!
LEは機能限定版ということでPremiere 6.0にあるビデオフィルタやマルチプルアンドゥ機能(ヒストリーパレット)、オーディオミキサーなどの機能が省かれているものの、一部はプラグインの追加によって補うことも可能だ。追加できるプラグインはフィルタ、トランジションエフェクトなど1カテゴリにつき1つだけだが、Premiere 6.0に対応するものならすべてOKだ。例えば、カノープスのTVチューナーカード「MTV1000/2000」では、カード上のハードウェアMPEGエンコーダを利用して高速にMPEGフォーマットでの出力を行えるPremiere用プラグインを収録している。このプラグインを導入すると、LEでもMPEG1/2での出力が可能になる。導入するプラグインによってはLEがかなり強力なツールとなるので、ぜひとも有効活用してみてほしい。
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図7 カノープス「MTV2000」に付属するMPEG2出力プラグインをLEにインストールすると、ご覧のとおり「Canopus MPEG Encoder」を選択できるようになる。 |
価格はオープンプライス。アドビシステムズの直販サイト「アドビストア」(http://www.adobe.co.jp/store/)では、9800円で販売している。店頭での実売価格もほぼ同じになりそうだ。パッケージには初心者向けのCD-ROM付きガイドブックを同梱しており、コストパフォーマンスは極めて高い。PCにバンドルされているビデオ編集ソフトで満足できない方や、これからビデオ編集を始めてみようという方に、ぜひともお勧めしたい1本である。
| Adobe Premiere LE 日本語版の主なスペック |
| 製品名 |
Adobe Premiere LE 日本語版
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| 対応OS |
Windows Me/2000/XP
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| CPU |
PentiumII-300MHz以上(DV編集時にはPentiumIII-500MHz以上)
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| メモリ |
64MB以上(DV編集時には128MB以上必要、256MB以上を推奨)
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| HDD |
85MB以上(DVデータ保存用には7200rpm以上のHDD)
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(伊藤 裕也)
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