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【絵でわかるキーワード】ContactXML(こんたくとえっくすえむえる) XMLで定義された住所録交換用フォーマット
【絵でわかるキーワード】ContactXML(こんたくとえっくすえむえる)
インフォテリア

Printable Version 月刊アスキー月刊アスキー 2002年12月号
2003年7月12日


関連キーワード
XML、フォーマット、住所録、アドレス帳

年賀状ソフトも次々と採用

ContactXMLの仕組み
●【ContactXMLの仕組み】 ContactXML:XMLで定義された住所録交換用フォーマット

 3年ほど前から世の中の様々な業界でデータ交換用のフォーマットとしてXMLを採用することが多くなってきているが、そのXMLをベースに、2001年12月に誕生したのがContactXMLだ。

 ContactXMLは、人名・住所・電話番号・メールアドレスなどといった個人の連絡先を表現するための項目を持つフォーマットである。というと、今さらそんなフォーマットを決めてどうなる、という感想を持つかもしれない。しかし、例えば「東京都品川区大井1-2-3」といった住所ひとつとっても、「東京都/品川区/大井/1-2-3」と分解する場合もあれば「東京都/品川区/大井1-2-3」と分解する場合もあるだろう。システムによってはまったく分解できないかもしれない。しかし、ContactXMLであれば、データ提供側の持つ最大限の分解能(細かさ)でデータを変換しさえすればよいという規定になっているので、データの劣化を防ぐことができる。特定のフォーマットに合わせるためにある項目に無理矢理押し込んだりする必要がない柔軟な仕組みになっているわけだ。

 この特徴のため、ContactXMLはvCardなどの先んじて普及しつつあるフォーマットと対立するものではなく、それら既存のデータ形式――各ユーザーが独自に定めたCSVデータなども含む――を包括的に束ね、相互に再利用可能にするところに目的がある。そのため、シンプルでありながら、情報が劣化しにくいXML構文を採用したのである。

 もちろんフォーマットとしての新規性もある。ContactXMLファイルには、そのファイルを出力したアプリケーション名を宣言する場所があり、互換性の便宜を図っている。異なるアプリケーションによる同一名の宣言という重複を避けるため、アプリケーション作成者が管理するURLを埋め込むことになっている。これにより統一的に宣言名を管理する団体がなくても重複は避けられる。インターネット普及後に登場したフォーマットならではの特徴である。また、住所コード(郵便番号や国土地理コードなど)などを明示的に埋め込む手法が提供されており、かなり本格的な業務用途にも使えるようになっている。こうした柔軟性にもかかわらず、ContactXML自体は、メンテナンスしなければならないコード体系を一切持っておらず、可能な限り外部コード体系を取り込んでいくポリシーであるということも、仕様の不朽性を考えると重要なポイントである。

 2002年9月にはユーザーからのフィードバックを受けてContactXML v1.1がリリースされ、すでに年賀状ソフトの「筆まめ」「筆王」「筆ぐるめ」「宛名職人」が対応した。今後はより企業向けソリューションの中で採用が進んでいくだろう。そのためにも、プライバシーやセキュリティといった上位アプリケーションの要件を仕様化していくことが求められてきており、著者も仕様策定メンバーのひとりとして志をあらたにしているところである。

(インフォテリア株式会社 江島 健太郎)



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