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今最も重要なキーワード“RSS/ブログ/SNS”を読み解く 【まとめてチェック】キープレイヤー企業にも直撃インタビュー
今最も重要なキーワード“RSS/ブログ/SNS”を読み解く

Printable Version 2006年1月5日

 2005年は、OSにインターネット接続機能が標準搭載されたWindows 95の登場(1995年)、ADSLによるブロードバンドインターネット接続環境の爆発的な増加(2001年)に次ぐ、第3の大変革が起きた時期として、将来振り返られることになりそうだ。

 最近よく目にする/耳にする言葉に“Web 2.0”というキーワードがある。この概念は、個々の具体的な変化――静的な個人サイトから、コメントやトラックバックが可能な“ブログ”へ、ディレクトリーによる枠組み中心の分類管理から、タグ付けによる必要な情報の“一元管理と自動抽出”へ、情報提供者と読者という役割を明確に区分するコンテンツ管理システムから、読者自身も加筆修正が可能な“Wiki(ウィキー)”へ、などなど――をただ眺めるだけでは正しく認識できない。自らがユーザーの立場となって、“こうしたほうが(自分にも周囲にも)使いやすい”という提案を具現化して、既存の枠組みを“動的に変化させていく”ことこそが、Web 2.0の正体(=従来型ウェブページの常識の打破)だと思われる。

 ここでは、そのWeb 2.0を構成する要素の中から、“RSS/ブログ/SNS”の3つのテーマに絞って、ASCII24読者の認識度を確かめるとともに、これらにいち早く注目してビジネスに取り入れていった企業(ここでは“キープレイヤー”と呼ぶ)にメールでインタビューした結果を紹介する。インタビューに協力いただいたキープレイヤーは、RSSやブログをグループウェアに取り込んだサイボウズ(株)、ブログブームの火付け役でMovable Type/TypePadで知られるシックス・アパート(株)、勝ち組SNSと評されるmixi(ミクシィ)を運営する(株)イー・マーキュリーの3社だ。



ずばり、RSSって何ですか?
――RSSの認識度は約47%、利用率は約48%

 RSSの詳細については、用語辞典の解説に譲るが、簡単にまとめるとXML構文を用いてウェブサイトやサイト内に新たに追加されたページ(記事)のタイトルとそのリンク情報(URL)を配信する仕組みのこと。現在は、RSSで規定された配信情報だけでは不足だとして、コンセプトは継承しながらも書式や内容を改良・改定した“Atom”も規定され、使われ始めている。そのため、RSSを取得・表示するためのクライアントソフト“RSSリーダー”の中にはRSS/Atom対応のものも増えている。

 このRSSについて、読者がどの程度理解・把握しているかをアンケート調査した結果が図1だ。アンケートは今月10日から16日までの一週間に実施したもの。正確な解答を求めるのではなく、ユーザー自身の自己申告によって理解度/把握度を確かめたものなので、正確な認識率/普及率とは言えないが、約47%の回答者がRSSを友人に説明できると回答し、ウェブサイトで調べれば答えられる(≒RSSの存在をある程度理解している)人も合わせると約69%と3人に2人以上の割合で認知が進んでいることが読み取れる。

【図1】“RSS”について知人から尋ねられたときに、それを正しく説明できますか?
【図1】“RSS”について知人から尋ねられたときに、それを正しく説明できますか?

 次に、実際に使っているかどうかを聞いてみた質問では、意外なことに一度も使ったことがない人が41.8%と少なくない。理由として考えられるのは、RSSリーダー(クライアントソフト)がWindows XPに標準搭載のウェブブラウザーInternet Explorerの標準機能として提供されていないためだろう(有志によってIEに組み込むプラグインなどは開発されているが)。また、以前は使っていたが今は活用していない、という“あきらめ派”も8.7%いた。RSSは、定期的に更新されるニュースサイトや書き込みが活発なブログ(後述)などでこそ役立つ機能であり、すべてのウェブサイトが搭載すべきもの、というわけではない。逆に、受信するサイトを大量に設定したり、当該サイトの更新が多すぎると、せっかくRSSで受けた情報も見逃してしまいがち(大量な迷惑メールにうんざりする心理と同様)で、このあたりの運用・利用の成熟にはもう少し時間がかかりそうな印象を受けた。

【図2】現在RSSをご自身で活用されていますか?(受信者の立場で)
【図2】現在RSSをご自身で活用されていますか?(受信者の立場で)

 ちなみに、RSSを受信する方法にはおおよそ

  1. 専用RSSリーダーを使う(表示は普段使うウェブブラウザー)
  2. ウェブブラウザーにRSS受信機能を使い、ブラウザーで表示する
  3. メールクライアントソフトで受信し、メールクライアントのHTMLメール表示機能で表示する(もしくはウェブブラウザーで表示)
  4. ポータルサイトやブログサービスのRSS受信・掲出機能(XML構文からタイトル情報とリンク先を抽出してクリッカブルリンクを自動生成する)を使う

という4つの方法がある。それぞれ一長一短あるので、普段最もよく使うアプリケーションで、邪魔にならない(表示領域を狭めない)ツールを探すのがいいだろう。ちなみに、筆者の場合、(3)のメールクライアント(Thunderbird)と(4)のポータルサイト(Googleパーソナライズド ホームページ)を併用している。いずれも日常的に使うアプリケーションだし、メールクライアントの場合、次々にページをめくる(次/前のメールを表示する)要領でリンク先の詳細な内容を確認できるので便利だ。

【図3】RSSをどのアプリケーション/サービスで受信・収集・表示していますか?<複数選択>
【図3】RSSをどのアプリケーション/サービスで受信・収集・表示していますか?<複数選択>


RSS関連ニュースリンク


サイボウズに聞く
RSS/ブログとグループウェアを融合した
ビジネスポータル“cybozu.net”の狙いとは?

 サイボウズは6月に社会人向けのインターネットポータルサイトを名称変更し、RSS/ブログを取り入れた新サービス“cybozu.net”として新たに開始すると発表した(現在は試験運用中)。ブログサービスには、シックス・アパート(次ページ参照)の“TypePad”を利用している。同社がポータルサービスを改良・変更した理由、特にRSSやブログをビジネスに結び付けようとしたきっかけについて、ネットサービス部ジェネラル・マネージャーの小川 浩氏に聞いた。

[編集部] 御社が今年6月にRSSとブログを組み合わせたビジネス向けポータルサイト“cybozu.net”を発表された理由は何ですか?

[小川氏] もともと、グループウェアからお客様を誘導するビジネス情報ポータルを運営しており、月に1000万PVを持っていました。このトラフィックを収益に変えることを目指して、改めてビジネスポータル“cybozu.net”としてリニューアルしました。
RSSリーダー機能やブログとの連携を行なった理由は、インターネットにおいて、CGM(Consumer Generated Media:消費者が情報を作成・発信する)の時代が来ているという読みがあり、これらの基礎技術を応用する必要があると感じました。主力製品であるグループウェア『サイボウズ ガルーン 2』にもRSSリーダーを搭載しており、技術的にノウハウがあったのも理由です。

[編集部] 現在までの登録ユーザー数や平均的な利用者像について、お教えいただけないでしょうか。

[小川氏] 現在は招待制のα版運用中のため非公開です。ユーザーからの意見などのフィードバックを反映した新バージョン(コードネーム:Feedpath)を2006年春に公開する予定です。

[編集部] 新バージョンも招待制になるのでしょうか?

[小川氏] 招待制はあくまで、α版でのトラフィックの制御が目的であり、次のバージョンでは登録制に移行予定です。

[編集部] 今後のRSS/ブログ関連の取り組みについて、計画をお話しください。

[小川氏] 11月に(株)サイバーエージェントと“cybozu.net”を運営するジョイントベンチャー“cybozu.net株式会社”を立ち上げました。サイバーエージェントはメディア事業のノウハウ/自社メディアからのトラフィック/広告事業を担当し、サイボウズはブランドの貸与、グループウェアからのトラフィックやFeedツール(Feedpath)の開発を担当しています。FeedpathではRSSリーダー、ブログ検索/エディターの機能を提供を予定です。また、サイボウズはFeedpathを来年1月にリリースし、cybozu.netへのOEM提供を行ないます。将来的にはこのFeedpathをcybozu.netだけでなく他社へもOEM提供していく予定です。


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