DIGITAL BUYER

ATOK15 for Windows 関西弁に初対応した日本語変換ソフト
ATOK15 for Windows
ジャストシステム
通常版9800円
アップグレード版5000円(2002年2月8日発売予定)

03-5412-3939
http://www.justsystem.co.jp/


2001年11月27日

2002年2月8日の発売が今から待たれるジャストシステムの日本語変換ソフトの最新版「ATOK15 for Windows」。ここでは、一足早く入手したβ版を用いて、注目の新機能と強化ポイントを中心に紹介していこう。

強化された推測変換機能

上がATOK14、下がATOK15β版の標準的なツールバー。変換モードを「話し言葉関西モード」に切り替えると、「般」の表示が「関西」に変わる。なお、製品版では外観や機能が変更される場合がある。
 ATOK15では標準辞書や専門用語辞書に収録される語彙を見直し、最新の時事用語に対応する。文節区切り判定などの精度もブラッシュアップされ、よりスムーズな変換が可能となっている。

 基本機能における注目のポイントは、最初の数文字を打ち込むと、その文字から始まる単語やフレーズを候補として表示、選択することでタイピングの回数を軽減できる「推測変換機能」の強化だ。従来の「変換の確定履歴」に加えて、新たに「慣用表現」「コンピュータ・インターネット用語」「経済・ビジネス用語」データからの予測に対応し、さらにユーザーが任意の単語を登録することもできるため、より的確な変換が期待できる。



「Excel関数入力」機能により、日本語のキーワードでExcel関数を検索し、書式や構文も同時に参照できる。日常的にExcelを使いこなしているビジネスユーザーならずともメリットの多い便利な機能だ。
 このほか、ATOK14からインターフェイスを若干落ち着いたデザインに変更し、日本語のキーワードでExcel関数を検索できる「Excel関数入力」機能を搭載、さらに特定の文字列を入力してF4キーで変換すると登録された文字や記号群を候補として表示する「アクセサリ辞書セット」に「挨拶文例辞書」「記号辞書」を搭載するなど、ほかのアプリと組み合わせて使用する際に便利な機能が追加されている。



関西弁ネイティブスピーカーでも安心!?

 ATOK14は「話し言葉入力モード」で、「AI変換機能」との連携による口語体の文章の効率的な変換を可能にしていたが、追加された新モードはその関西弁対応版だ。今回試したのはβ版だったためか、

  • (正)「放ったらかしにせんといてよ」
  • (誤)「ほったらかし二千説いてよ」
  • (正)「へーそうかいな」
  • (誤)「へー爽快な」

――といったように、適切に変換できないケースも見られたが、ATOK14ではほぼ100%誤変換していた「〜しとる」「〜ちゃうか」「〜やろ」といった関西弁特有の文末の言い回しや、「あかん」「好きやわ」「買うた」などの方言、「チャウチャウちゃうんちゃう」など関西弁の文例としてすぐに思い浮かぶものは正しく変換できた。なお、下表にATOK15/14で関西弁を入力した際の変換結果を示している。関西弁を話すユーザーにとっては待望の機能であるだけに、製品版での変換エンジンの最適化に期待したい。

関西弁入力時の変換一覧表
ATOK15 ATOK14
明日/一緒に/行かへん 明日/一緒/二位か/変
そう/思ってんねんけどな そう/主/ってんねんけどな
ええ/根性/しとるなぁ ええ/根性/氏/とるなぁ


ネットワークを利用した辞書共有

ATOK14用の便利辞書作成ツールで社員名簿を辞書化した際の使用例。背後のExcelファイルが元データだ。「ATOK LAN Extension」と組み合わせればLAN接続したPC間での辞書共有も簡単に行える。
 ATOK14用の機能追加モジュールとして、2001年11月上旬から同社サイトで提供されている「便利辞書作成ツール」と「ATOK LAN Extension」はATOK15で標準機能となる。

 「便利辞書作成ツール」は、社員名簿や製品リストといったデータベースをATOKの辞書に登録し、個人名や型番などを入力すると、その情報を変換候補として表示可能にするツールだ。インポート可能なファイルはCSV形式のみとなっている。

 「ATOK LAN Extension」は「ATOK辞書ディストリビューター」と「ATOK辞書ゲッター」の2つのアプリで構成されている。配信側で「辞書ディストリビューター」を、受信側で「辞書ゲッター」を使用することにより、LANにつながったPC間で辞書(最大10セット)を共有できる。

 β版ではまだ「便利辞書作成ツール」と「ATOK LAN Extension」が実装されていないため、写真1ではATOK14と同ソフト用のモジュールを使用して同等機能を試してみた。

 辞書共有の設定手順は、

  1. 配信側で「辞書ディストリビューター」の設定画面で共有フォルダと共有辞書を指定
  2. 受信側で「辞書ゲッター」を起動して更新ボタンをクリック

という2ステップで完了する。配信側であらかじめ共有フォルダを作成/公開しておく点に注意すれば、データベース管理の特殊な知識などは不要だ。なお、ATOK14/15ともに、共有辞書が更新/追加された際の「自動受信機能」はなく、受信側が自分で更新する必要がある。




ノートPC2台を用いてピア・ツー・ピアのLANを構築、「便利辞書ツール」でCSVファイルから作成した辞書の共有を「ATOK LAN Extension」を使って実行してみたところ。自宅のデスクトップPCとノートPCのユーザー辞書を共有(同期する)用途にも利用できる。

 なお、「アスキーPC Explorer 2002年1月号」の付録CD-ROMにはATOK14用の「便利辞書作成ツール」と「ATOK LAN Extension」を収録している。SOHOユーザーなら、これらを組み合わせてATOK14/15をネットワーク対応の簡易データベースとして利用するとビジネスシーンで役立つだろう。

ATOK15 for Windowsの主なスペック
製品名 ATOK15 for Windows
対応OS Windows 98/Me/NT 4.0/2000/XP
標準価格 通常版9800円(2002年2月8日発売予定)、アップグレード版5000円(2002年2月8日発売予定)

(アスキーPC Explorer編集部・伊藤 有)




[通常ページに戻る]
ASCII24 http://ascii24.com/
Copyright (C)2000-2008 ASCII Corporation. All rights reserved.