アスキー PC Explorer 2002年4月号 2002年3月27日
Palm用ATOKに、Graffitiエリアでの手書き認識が可能な新バージョンが登場した。外付けメモリに辞書を登録できるなど、細かな使い勝手も高まっている。
定番日本語変換ソフトに
手書き認識と推測変換を追加
ジャストシステムの「ATOK for Palm 日本語グラフィティ対応版」は、Palm用の日本語変換/手書き認識ソフトである。
従来の「ATOK Pocket for Palm OS」には、「CLIE PEG-T」シリーズなどにバンドルされたOEM版(履歴からの「推測変換」といったオリジナル機能を搭載)と、手書き文字認識に対応したパッケージ版(手書き入力対応版)の2種類があったが、本製品では両者の長所を統合し、かつGraffitiエリアでの手書き入力や外部メモリへの辞書ファイルの登録など、豊富な新機能を搭載した、充実度の高いパッケージ構成となっている。
目玉機能の「日本語グラフィティ」は、PalmデバイスのGraffitiエリア(文字入力エリア)で、「かな」「英数字」「記号」の手書き入力が可能になるものだ。従来のGraffitiと日本語グラフィティの入力切り替えは、右下のATOKアイコンをタップして表示されるメニューから「M.手書きオン/オフ」を選択することで簡単に行える(図1)。
注意すべきなのは、Graffitiエリアでは漢字の認識ができないため、一度ひらがなで入力し適時変換していく必要があるという点だ。手書きの認識率は高い(筆者の場合9割程度)が、Palm歴の長いユーザーは、Graffitiでローマ字入力したほうが正確で高速に入力できると感じるかもしれない。
漢字かな混じりの文を認識させたい場合は、Palmデバイスの「キーボード」ボタンから「手書き」のパレット(手書き文字入力パネル)を呼び出し、その枠内に文字を書いていく(図2)。字形が複雑になるので、認識精度は日本語グラフィティより悪くなる印象だが、正しい書き順で一画ずつ丁寧に書くことを心掛ければ、まずまず正確な認識結果が得られる。
文章の切れ目をかなり正確に認識するATOKの日本語変換エンジンは、Palmに標準搭載された単漢字変換のIMEに比べ、明らかに高いレベルだが、それ以上にうれしいのは「推測変換」「お気に入り」など少ない文字数で効率的に文章を入力するための一連の機能である。
推測変換は、履歴から変換候補を表示するワードコンプリーション機能の一種で、最初の数文字を入力しただけで、過去に入力した単語や文章を絞り込んで表示する(図3)。一度に長文を変換するのではなく、文節単位など短めに変換、確定していく(文章単位で履歴が出るとロスが出やすいため)など、使い方次第で、かなり効率よく文字入力していくことが可能だ。
一方、メール作成時のあいさつ文や署名の入力に便利なのが、定型文書を登録できる「お気に入り」だ(図4)。文書の編集画面はホームメニューのランチャから開き、、登録した文書は、手書き文字入力パネル同様、キーボードボタンから呼び出すことができる。
豊富な機能を備えたATOK for Palmだが、約2MBのラージ辞書をインストールすると合計4.1MB以上の空きメモリが必要となる。標準搭載メモリが8MB程度と少ないPalmデバイスでは少々厳しい要求だが、今回のバージョンから辞書ファイルだけを外付けメモリカードに格納できる機能が追加されている。これはVFS(Palm OSから外付けメモリカードにアクセスするためのAPI)を利用しており、Palm OS 4.0以降の機種で利用可能だ。
ATOK for Palm日本語グラフィティ対応版の価格は6800円。Windows用の
ATOK15をセットにした「ATOK15プレミアムセット」(1万1800円)や、ATOKシリーズの登録ユーザー向けのバージョンアップサービス(3800円)も用意されている。
記事公開当初、『Windows/Macintosh用の ATOK15をセットにした「ATOK15プレミアムセット」』との表記がありましたが、正しくは上記本文のとおりとなっております。読者様、関係者様にご迷惑をおかけいたしましたことをお詫び申し上げますとともに、修正させていただきます。
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| ATOK for Palm 日本語グラフィティ対応版の主なスペック |
| 製品名 |
ATOK for Palm 日本語グラフィティ対応版
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| 対応OS |
Palm OS 3.1以上
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| 必要メモリ |
1.3MB〜4.1MB
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(アスキーPC Explorer編集部・小林 久)
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